寺村流「令和の美容業界誌の見かた、解きかた」

◼️はじめに「SNSのレコメンド機能に、中指立てていこう!」

・今は自分で情報をとりにいかないから、情報が偏ってしまう

・レコメンド機能を脱却して、広い知識を得よう!

 僕は美容業界誌を読むのが結構好きで、自分がよく出させていただいている業界誌さんに関しては、毎月自分が出てなくても目を通すようにしています。今の時代にそれがすごく必要なんじゃないかなと思っていて、その必要性を伝えたくて、こういう企画を始めようと思いました。

今は何でも知りたい情報、特に自分が興味や関心があるものって、SNSなどを活用していくと、どんどんレコメンドされて出てきます。それ見ているだけでも時間を潰せるし、いろいろ勉強になった気になります。でも、違う見方をすれば『自分から情報を取りに行かないから、情報が偏っていってしまう』んですよね。テレビや雑誌は、自分には興味のない情報もいっぱい流れてくるから、それを目にすることによって、教養が広がったり、知らず知らずのうちにいろんなことを広く浅く知ることができるという面があります。

そういう点では雑誌を読むというのは、インターネットがもつレコメンド機能に対して抗う行為、いわば主流の体制に中指を立てていくことだなと思います。僕はそれを『アンチレコメンド』と呼んでいますが、レコメンド機能から脱却して、広範囲な知識を得よう! と提案したいです。

美容業界誌は、何ヶ月も前から「こういう企画をやるぞ」と決めて、そのテーマに沿って企画に適した起用をしたり、取材をして作られています。プロフェッショナルの編集者が厳選して工夫をこらした情報なので学びになるし、そもそも自分で調べる時間とか省けますよね。

この連載では、僕なりの美容業界誌の読み方、解き方をお伝えしていこうと考えています。今回はBOBさん(髪書房刊 月刊誌)12月号をモデルに、進めていこうと思います。ぜひ、参考にしてみてください。みなさんも美容業界誌を活用しましょう!

★記事制作協力/BOB (髪書房

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