◼️寺村流クリエイティブ作品の見かた
・読むのがメンドかったら、Chat GPTとか今のテクノロジーを使えばいい!
クリエイティブ作品って、バランスとか、どうしてこの人はこの表現をしたのか、そういうところに面白さがありますよね。今回のBOBさんは、若い美容師さんたちが読むことも前提に考えてくれてるのかなと思うのは、ちゃんとスタイルのコンセプトが全部書いてあって、それを読むことによって、創作の背景や理由がわかる。さらにこの作品だけじゃなくて、クリエーションを始めたきっかけとか、技術や感性の磨きかたとか、バックボーン的なところも聞いてくれています。
美容師さんたちってビジュアルを見るのが好きな人は多いけど、文字読まないっていう人たち結構多いと思うんですよ。でも、解説文を写真に撮ってチャットGPTに要約させたら、箇条書きにしてくれます。例えば「小学生でもわかるように教えて」とか指示すると、わかりやすくやってくれるし。読まずに飛ばしてしまうんじゃなくて、今のテクノロジーを使えば、めっちゃ敷居が下がりますよ。
こうやって結果を出している美容師さんたちの背景を知ると、自分の中に違う新しい顔を持てる。自分はこの道に歩んでいないかもしれないけど、なぜこの人はこういうスタイルで美容師やっているんだろうなとか、マインドを想像するだけでもすごく楽しいです。
◼️タイアップ記事
・商品の説明のしかた、伝えかたを参考に、自分の販売力をアップ!
・SNS投稿での流れの作りかたの参考に!
この企画は、おそらくメーカーさんの商品とタイアップ企画なのかなと思うんですけど、こういうのとかもすごい勉強になるんですよ。美容師さんで店販を売りたいとか、自社商品を売りたいとかいうときに、普段から物を売ることとかを意識していないと、押し売り感が出ちゃったりとか、売られてる感が出ちゃったりするじゃないですか。だからこういうメーカーの商品×ヘアのタイアップ記事とかを見ると、どういう風に見せたらお客様にも必要性を感じてもらいながら商品の説明ができるんだろうとか、すごく参考になるんですよね。画像を作るにしても、どういうヘアスタイルと商品を絡ませて、どんな画像を作っていったら見やすいのかなとか。
誌面の場合はどうしても1ページで表現する用にまとめられている。インスタだと10枚まで投稿できるから、画像だったらメインでこのスタイルがバーンってきて、その後に髪型を作るための解説、スタイリングの仕方、最後にQRコード貼ってあって、気になる方はここから商品のページにいけるよみたいな。いろいろ流れのアイデアが浮かんできますよ。
◼️プロセス系の企画
・ポイントの見せかた、言語化のしかたが参考になる!
今って動画を見たりして技術を覚えられるけど,雑誌の場合は言語化されていたり、図解化されているんです。どこのポイントが重要なのか、めちゃくちゃ考えられて作られているんですよね。SNSって全部見せようと思ったら見せられちゃうじゃないですか。でも誌面ってページ数が限られている中で、必要最低限のポイントを見せるように作られている。プロセスの間を飛ばしすぎちゃうと分かりづらくなりますから。編集者さんのポイントを見極める目と、カメラマンさんのそのポイントを1カットで見せる撮影アングルとか職人技が結集してできているんですよね。ネープ見せるとき、このアングル見やすいなとか。すごく勉強になると思います。
図解も、なんとなくニュアンスで分かっていたものが、より明確になるんですよ。キャッチコピーも、ちゃんと言語化されているから、自分のやっていた技術を人に伝えるときも、こんな言い方すればいいんだという学びになって、自分の中に新しい言葉を持てる。それによってお客様にも伝わりやすくなるし、スタッフへの教育にも伝わりやすくなる。だからこういうのを読んで、一流の編集者の方たちが美容師さんたちに取材して得た言葉を、限られたスペースの中で、大事なところは何なんだろう、どんな表現にしたらわかりやすいかなと、すごく考えてくださった結果だから。そんな見かたをすれば、プロセスの企画はより面白く見られると思います。
《BOB12月号》発売中 2750円(税込)髪書房刊
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