
美容学生を対象に「即戦力の美容師を養成する」目的ではじまった『Envision』(エンビジョン)。4月に12名で開講し、7月からは人数が増えて第2クールがスタートしている。大きな特徴はVRによる教育プログラムと現役美容師の講師陣から直接指導を受けられること。トップ人気サロンCOAのカリキュラムをそのまま使用するという破格の内容も話題となっている。開講から3ヶ月経過して、生徒はどんな成長をみせているのか? iiiの運営責任者・久米村啓太さんに手応えを聞いた。

◼️VRのメリットを最大に活かしたプログラム

―3ヶ月終了して、手応え的にはどうですか、生徒さんの成長スピードなどは?
久米村「生徒はみるみる成長しています。新卒で入った6〜7月あたりだとシャンプーが受かってようやく次の段階あたりだと思いますが、それに対してここの生徒たちはカラーがもう塗れるようになっています。ウイッグ段階のチェックやテストは早い段階でパスできる力はあると思います」

―生徒さんが、入ってきた時はどんなレベルでしたか?
久米村「4月に入ってきた時は、学校でちょっとカラーを塗ってみたよ、っていうぐらいでしたね。でも今はもうCOAのカリキュラムの塗り方の手順で塗れるようなところまできました」

―3ヶ月で1クールとうかがいました。まず4月から6月はどんな課目だったんでしょうか?
久米村「4月はトーンアップのリタッチ、5月ワンメイクをやりました。6月の課目のハンドブローで1クール。それぞれ第1週から第3週がプラクティスで、第4週目にテストをやるサイクルです。1年間やれば4クール、12課目の技術が取得できます」

―VRを見ながらやっている生徒さんがいましたが、あらためてVRの特徴をおしえてください。
久米村「VRはいわばゴーグルの中に先生がいるようなものなので、施術を目の前で見られて、すぐ実践ができる。ちょっと不器用でも真似ができるし、イメージができます。技術習得がめちゃくちゃ早くなります」

―なるほど、技術習得効率がとてもよさそうですね。
久米村「VRのメリットはほかにもあって、サロン現場においては同じサロンでも教育者によって教え方が違うことがあるんですが、VRは教材がひとつなので教育が統一できるのも強みだと思います。自分が苦手なポイントを重点的に何回も見返せるのも利点ですね」