人気美容師の知られざる魅力を発掘!
今回は、原宿・渋谷を拠点に、メンズヘアの最前線で時代のスタンダードを塗り替え続ける美容室「SKILL(スキル)」の代表、岩本桂弥(いわもと けいや)さんと、トップスタイリストの後藤愛夏(ごとう まなか)さんをお迎えしました。
人気美容師ランキングで4年連続トップ10入りを果たし、その一挙手一投足が注目される岩本さん。彼がフリーランスとして独立した際、100人を超える応募者の中から「最初の1人」として選んだのが、後藤さんでした。
後藤さんの「内定辞退」から始まった師弟の歩みと、SKILL流・圧倒的成長と感性の磨き方を深掘りします。
●PROFILE
岩本 桂弥(Keiya Iwamoto) 株式会社SKILL 代表取締役
福岡美容専門学校卒業後、都内有名サロンに入社。アシスタント業務と並行しながら、学生時代から注力していたSNS運用を武器に早くから頭角を現す。美容師3年目でフリーランスへと転身し、2023年に「SKILL 渋谷」をオープン。人気美容師ランキングでは4年連続トップ10入りを果たすなど、メンズヘア界のトレンドを牽引する「絶対的アイコン」として君臨。その圧倒的な感性と経営哲学は、業界内外から常に熱い注目を集めている。
Instagram:@keiya_iwamoto
後藤 愛夏(Manaka Goto) SKILL 渋谷 トップスタイリスト
原宿ベルエポック美容専門学校卒業。小学3年生から高校3年生までLDHのダンサーとして活動し、表現者としての感性を磨く。ステージを通じ、自らの手でヘアメイクを行う楽しさに目覚め美容師の道へ。「できないことほど、やりたくなる」という類まれな好奇心から、あえて未知の領域であったメンズヘアに挑戦。学生時代、岩本氏の理論的な指導に衝撃を受け、専属アシスタントとしてキャリアをスタート。現在はSKILLトップスタイリストとして、確かな技術と独自の感性で多くの顧客から支持を得ている。
Instagram:@ma_na_ka_819
内定辞退から始まった師弟の出会い
—お二人の出会いは、後藤さんが通っていた原宿ベルエポック美容専門学校での座談会だったそうですね。
後藤さん(以下、後藤):はい。当時、学校のVR授業の一環で岩本さんが講師として来られていて。メンズヘアのスタイリングを目の当たりにした時、「この人の技術を学びたい!」って鳥肌が立ったんです。
岩本さん(以下、岩本):懐かしいね。あの時、愛夏はすでに別の有名店への内定が決まっていたんだよね。
後藤:そうなんです。でも、岩本さんに出会ってから「どうしても諦めきれない」と思って。内定を辞退して、フリーランス時代の岩本さんに「技術を教えてください!」ってDMを送りました。

岩本:その時ちょうど、初めてアシスタントを募集しようと思っていた時期だったので、愛夏にも「アシスタントに応募してみない?」って連絡して。
—アシスタントを募集しようと思ったきっかけは何だったんですか?
岩本:一番は「一人で幸せにできる人数」を増やしたかったからです。フリーランスとして一人でやっていると、どうしても担当できる枠に限界がある。それがすごく嫌だったんです。 あとは、恩師であるiiiの寺村さんに「一人でやっているのはもったいない。キャリアのステップを上げろ」と熱く背中を押されたことも大きかった。自分だけの技術で終わるんじゃなく、教育を通して「幸せの分母」を広げていく段階に来たんだな、と。
—そうして募集をかけた結果、後藤さんを含む多くの応募があったんですね。
岩本:初めてのアシスタントで慎重に選びたかったんですが、100名近く応募がきて、履歴書を見るだけでも大変でした(笑)。
—約100倍という凄まじい倍率の中、岩本さんが彼女を選んだ決め手は何だったのでしょうか?
岩本:「熱量」と「行動力」ですね。僕が合格を出す基準は、昔も今も「変化し続けられる人」かどうか。愛夏は当時から、自分をどう見せるか、どう特別扱いさせるかを本能的に知っていたと思います。
後藤:採用の電話が来た時は、飛び上がるくらい嬉しかったです!
—今の時代に、あえて「電話」なんですね。
岩本:採用の通知って、人生が変わる瞬間じゃないですか。メール一本で済ませるより、その人が一番喜ぶ方法で伝えたい。電話越しに喜んでいる声を聞くのが、僕にとっても幸せな瞬間なんです。「目の前の人を喜ばせたい」ってマインドが、美容師にとって大切な資質だと思っています。
